分け合うということ
今月初め、ブルーベリー狩りに行ってきました。
ブルーベリー、夏が旬なんですね。
今年は雨が多くて沢山落ちてしまったけれど、一番いい時期ですよ、と
お店の方がお話ししていました。
ブルーベリーは、違う品種のものと一緒に育てると実のなり具合が良くなるらしく、
「違う価値観を持っていても仲良くなれる"友愛の精神"」にシンクロしている、ということで、ブルーベリー狩りに行ってみたくなりました。
(我が家の娘さんたちは果物狩りが大好きなので、っていうのが一番の理由だけど)
来年から大きく変化していく新しい時代の象徴って、なんだろう。
友愛の他にも、平等、分け合う、横の繋がりといったイメージなどがありますが、
そんな象徴を垣間見る出来事がありました。
先日、テレビをたまたまつけていたら(普段はつけっぱなしにしません)
「寄付」をテーマに取り上げた番組が放送されていました。
その中で印象的だった話。
シングルマザーのブログを読んだ読者が、応援したい気持ちから贈り物をしたそうです。
なかなか良い値段のするホーローのお鍋です。
プレゼントされた方はとても喜んでくれて、すぐにSNSでその感謝の気持ちを表現してくれました。
それを見て、「とても豊かな気持ちになった」と言うのです。
プレゼントしたご本人も、ちょうど私生活で落ち込んでいる時だったので
とても元気付けられたそうです。
そしてこの後の話が印象的でした。
その方は、自分にも同じお鍋を買ったそうです。
しかし、その「豊かな気持ち」はお鍋そのものからは得られなかった、と言うのです。
物質社会からのエネルギーシフト。
そう思いました。
モノを所有することで豊かさを感じる時代が、過去のものになりつつあるんだと。
心の満足感や充足感といったものが、
目には見えない、形にはなっていないものから得られる時代になりつつあるのだと。
寄付も社会貢献の一つかもしれませんが、
社会に自分の持っているもの ー 金銭や物だけでなく、知識、能力、
時間、感情など ー を分け与え、
結果、自分自身に豊かさが返ってくる、これこそが社会への貢献であり
新しい豊かさの構築なのではないかと思います。
時代が大きく変化していく時代に生きている、私たち。
自分が求めていることは何だろう、
自分には何ができるのだろう、
そういったことを考える日々は続きます。